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自宅で布団のダニを退治するのにベストな家電まとめ

自宅で布団のダニを退治するのにベストな家電をまとめました。それぞれのメリット・デメリットなども。

布団のダニが人体に及ぼす害は二つ

  1. ダニ刺され
  2. アレルギー症状

ダニ刺されは、その名の通り布団などに棲んでいるダニに食われることです。痒くなったり、赤くなったりと外傷的な被害があります。

ダニは飛ぶことが出来ないので、寝ている時やソファーなどに座っている時に接地面を通じて身体に付着し、食われること原因です。

一方でアレルギー症状は、主にダニの死骸が粉塵としてハウスダスト化し、それを吸気することで体内でアレルギー反応を起こします。こちらはどちらかというな内部的な被害ですが、アレルギーは一度発症すると治療が大変になるため、特に子供がいる家庭ではダニの死骸によるハウスダストは要注意です。

布団のダニ退治の方法は主に4つ

人間の汗や皮膚の破片などを餌とすると、長時間身体と接して汗もかく布団はダニの住処になりやすい家具です。

布団のダニを退治する方法は主に4つあって、

  1. 薬剤での死滅
  2. 高温での死滅
  3. 吸引での死滅
  4. 紫外線での死滅

の4つです。

薬剤で死滅させる方法

布団のダニを薬剤で死滅させる方法は、その名の通り布団に薬剤をかけるダニ対策です。アース製薬のダニアースなどの専用の薬剤を使います。

メリットとしては、薬剤を使うためかなりの確率でダニを死滅させることが出来ること、デメリットとしてはダニを死滅できるほどの強力な薬剤なので、皮膚炎などの人体への影響が0ではない点です。

メーカーの指定通りの使い方をすれば、皮膚炎などが出ることはあまりないようですが、皮膚の敏感度は個人差があるので、合うか合わないかは試してみるしかありません。

高温での死滅させる方法

もっともポピュラーなのはこちらの方法。ダニは50度で30分当てると死滅し、60度では瞬時に死滅すると言われています。

ですので、布団を50度以上で温めるには、

  1. 布団乾燥機を使う
  2. 業務用の洗濯乾燥機を使う

という二つの方法がありますが、家庭でできるのは布団乾燥機を使う方法です。布団乾燥機は1万円ほどで販売されているので、電気代を入れてもリーズナブルです。

また、温めているだけなので、人体への影響もありません。

吸引での死滅させる方法

吸引だけでは厳密に死滅させることはできませんが、ダニは乾燥状態で放置すると死滅するので、掃除機などで吸引してしまうと掃除機のダストボックス内で死滅します。

ただし、ダニは布団の繊維にしがみつく力が強いので、サイクロン式などの吸引力が高い掃除機でないと、生きたダニを吸引することは出来ません。

紫外線での死滅させる方法

一時期話題になった紫外線方式のダニ退治家電がこの方法を取っています。

ダニは紫外線に10cmの距離で60分間照射されるとほぼ100%死滅するとされているため、紫外線でダニを死滅させることは可能です。

自宅で布団のダニを退治するのにベストな家電は?

自宅で布団のダニを退治する時のポイントは、

  1. 作業時間
  2. 確実性

の二つです。

ベストは「布団乾燥機」+「サイクロン式掃除機」

自宅で布団のダニを退治するベストな方法は、「布団乾燥機」+「サイクロン式掃除機」です。どちらも人体に害のない家電なので、お子様がいる家庭でも安心して使えます。

まずダニ退治モードがある「布団乾燥機」指定時間布団を温めます。この時ダニが下に逃げないように、ゴミ袋などを下に引いてダニの逃げ場を無くしましょう。

表と裏をそれぞれやれば、かなり確実にダニを死滅させることが可能です。

Dyson (ダイソン) ふとん乾燥機 AD-X80

680Wの強力温風で布団片面90分でダニ退治ができるふとん乾燥機。室温に合わせて暖め温度を調整する機能も搭載。
メーカー 三菱電機
タイプ マット式
ダニ退治モード 180分
消費電力 680W

そのままだとダニの死骸が布団の中でハウスダスト化してしまうので、死骸は「サイクロン式掃除機」で吸引します。1面あたり数秒当てて布団の両面を念入りに吸引します。しっかりと吸引できていれば、サイクロン式のダストボックスに粉が溜まっているはずです。

Dyson (ダイソン) Dyson V12 Detect Slim

ハンディの手軽さと強力吸引を兼ね備えた2021年モデルのDysonクリーナー。2.2kgと女性でも持ちやすい重量ながら、最長で60分バッテリー運転可能。
メーカー Dyson
タイプ ハンディ式
吸引方法 サイクロン
最長運転時間 60分
本体重量 2.2kg

この方法のデメリットは、時間がかかる点です。布団乾燥機のダニ大事モードは1時間くらいかかる機種もあり、両面で2時間、掃除機での吸引で20分くらいはかかります。

一枚なら良いですが、家族の分やるとなると一日作業になってしまいます。

効果がやや弱いけど「紫外線式クリーナー」+「サイクロン式掃除機」

次に良いのは「紫外線式クリーナー」+「サイクロン式掃除機」です。

紫外線式クリーナーは、民生用のUVランプを使っているので、ダニを死滅させるにはパワーが足りないと思われます。実際、メーカーのサイトを見ても、ダニ退治の効果よりもUV除菌とウイルス除去をアピールしているので、ダニへの効果はそこまで強くないのでしょう。

ただし、最新の紫外線式クリーナーである「レイコップPRO」は60度以上の温風を出す機能も搭載しているので効果的ですが、ダニは布団の中で逃げ回るのでピンポイントで加熱するのはあまり効果的ではないとも言われています。

Dyson (ダイソン) ふとんクリーナー レイコップPRO RS3-100JPWH

UVランプに加えて60度の温風もプラスした本格ふとんクリーナー。ヒット商品であるレイコップRNの弱点を強化している。
メーカー レイコップ
ダニ退治方式 紫外線+温風
重量 3.7kg
消費電力 450W

ダニを「紫外線式クリーナー」で退治したら、死骸を「サイクロン式掃除機」で吸引しましょう。「紫外線式クリーナー」にも吸引力を売りにしている製品もありますが、相当な吸引力でも布団表面のダニの死骸しか取れないと言われているので、出来るだけ吸引力があるものを選ぶのが良いでしょう。

それぞれの方法のメリット・デメリット

最後にそれぞれの方法のメリット・デメリットを見てみましょう。

方法 メリット デメリット
布団乾燥機 + サイクロン式掃除機 確実性が高い
どんな布団にも対応
手軽
他の用途にも使える
時間がかかる
電気代がかかる
紫外線式クリーナー + サイクロン式掃除機 短時間で出来る 確実性が落ちる
紫外線式クリーナーのみ 手軽でラク
電気代が安い
確実性が落ちる
ハウスダストが残る可能性がある
サイクロン式掃除機 短時間で出来る 確実性が落ちる

ベストな布団乾燥機 + サイクロン式掃除機ですが、ダニ退治の方法としては確実性がかなり高いですが、時間がかかる上に布団乾燥機はエアコンクラスの消費電力なので電気代もかかります。

一方で、紫外線式クリーナーは手軽ですが、ダニの逃げ場あるので確実性が落ちます。サイクロン式掃除機のみの場合も、どこまで奥にいる生きているダニを吸引できるかは不確実なのがデメリットです。

家電でもダメだったら、クリーニングに出そう

自宅で気軽にできる家電は、何回も使えてコスパは高いですが、いくらやってもダニが退治できないのであれば、クリーニングに出すのがベストです。

ダニ退治専用の布団クリーニングは、布団を洗濯するだけでなく高温で乾燥させるのでダニ退治効果が高いと言われています。

問題はコストで1枚1万円ほどが相場です。さらに、布団にキルティング加工がされている必要があったり、対応していない素材もあるので、全ての布団に対応していないのがデメリットです。

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