コンパクトなのに打ちやすい!60%キーボードの魅力と購入前のチェックポイント
コンパクト・省スペースで、打ちやすい60%キーボードの魅力と、購入前にチェックするべきポイントをまとめました。
公開日: 2020.3.30
目次
60%キーボードとは?
通常のQWEWRTYキーボード(フルサイズキーボード)から、40%分のキーを除いた省スペースキーボードです。
上の画像のようにフルキーボードに当ててみるとわかりますが、
- ファンクションキー
- 矢印キー
- 変換・無変換キー
などを省くことで、最低限のキーを残しつつサイズをぎゅっとコンパクトにしています。
省かれる40%分のキーはどうするのか?と疑問になりますが、キーボードの機種によって異なりますが、概ねFnキーなどと組み合わせて使うことになります。
60%キーボードのここがいい!
コンパクトなのにキーサイズが通常サイズ
一般的に、コンパクトキーボードというと、本体サイズを小さくするためにどうしてもキーサイズを小さく必要があり、タイピングの快適さがキーボード本体の小型化とトレードオフになります。
しかし、60%キーボードは、キーサイズは通常のキーボードと同じサイズ。つまり、タイピングの打ちやすさ・快適さはフルサイズキーボードと変わりません。
キー入力が快適にスピーディに
60%キーボードは、40%キーが省かれている分、本体サイズが小さく、キーボードの幅と高さがコンパクトに設計されています。
キーボード自体の幅や高さが狭くなることで、キー入力の際に指を移動させる距離が少なくなり、ホームポジションからの距離が無理のないレイアウトになります。ある程度の手の大きさがあって、ブラインドタッチができる人であれば、ほとんとホームポジションから移動せずにキータイピングができるため、キータイピングのスピードアップに繋がります。
最近、Fortniteをはじめとしたeスポーツ界隈で60%キーボードが注目されてますが、eスポーツで選ばれるFPSなどゲームは、キーボードとマウスを同時に操作するため、マストとキーボードの距離も大事になります。よりコンパクトで省スペースな60%キーボードを使うことで操作性がアップすることもあるでしょう。
持ち運びも楽チンでカフェや新幹線でも使い勝手がいい
60%キーボードは本体サイズが小さいので、持ち運びの時にカバンの中で場所をとりません。最近では、USB接続だけでなく、Bluetooth接続のモデルも増えてきているため、職場だけでなく、カフェや新幹線などのスペースが限られる場所で利用するシーンで大きなメリットとなります。
60%キーボードを買う前に知っておきたいこと
一部キーがない場合がある
60%キーボードでは、ファンクション列が除かれているので、Escキーかチルダキーのどちらかがないことがほとんどです(チルダキーがないことが多い)。
プログラミングなどではEscキーは必須のキーですし、一方でチルダキーもないと不便ということもあるので注意が必要です。
OSによっては、チルダやEscを他のキーに割り当てる(例えばCaps Lockなど)ことも可能ですが、フルキーボードと同じようにはならないということは覚えておきましょう。
矢印キーはほとんどが代替になる
プログラマーの方など矢印キーは人によっては使わないという方は問題ありませんが、矢印キーは普段からかなり使うキーなので、ここがないのは最初はかなり困ります。
OS側設定されているショートカット(Ctrlキーと組み合わせなど)で代用するか、キーボード本体にプログラムされている代替キーを利用することになります。
キーボード本体で設定されている代替キーの場合、「/?」キーが矢印の上にリマップされることが多く、「/?」キーは他のキーにキーマップを変更する必要があるため、普段から「/?」キーを多用する方はかなり使い勝手が変わるので注意が必要です。
代替キーに慣れてしまうと通常サイズキーボードでもクセが出てしまう
60%キーボードは、キーが少ない以外はフルサイズキーボードと同じレイアウトなので、その意味は変なクセがつくことはありませんが、矢印キーなどをリマップして使う場合は、結構「60%レイアウト癖」がつきます。
特に矢印キーなど頻繁に使うキーは、フルサイズキーボードに戻ると打ち間違いが増えるので、60%キーボード以外のキーボードもよく使う(職場と自宅でキーボードが違うなど)場合は、タイプミスが出てくることもあるかもしれません。
60%キーボードを購入する前にチェックしておきたいこと
ここまで見てきた通り、60%キーボードはコンパクトで使いやすい半面、入力機器としては「完全体」ではなく、自分で補完方法を用意する必要があります。
その意味で、60%キーボードを選ぶ際は、下記の3つのポイントを購入前にしっかりとチェックしましょう。
- 省略されているキーが必須キーでないか?
- 省略されているキーはキーボード本体でリマップできるか?
- 使っているOS側でリマップの設定ができるか?
この点が全てクリアできれば、60%キーボードをかなり快適に使うことができると思います。
60%キーボードの魅力を見てきました。
キーが少ない故のメリットは、同時に使う際のデメリットにもなってきますが、一度慣れてしまうと病みつきになること間違いなしです。
筆者も半年ほど、仕事用に60%キーボードを使用していますが、タイピングスピードが上がったことと、肩こりがだいぶ軽減されたことで、愛用しています。