NVIDIA Geforce NOWの料金は高い?ゲーミングPCとのコスパを徹底比較
NVIDIA Geforce NOWの料金は高い?ゲーミングPCとのコスパを毎日のようにゲームを長時間プレイする方は、確実に元が取れるサービスと言えるでしょう。
公開日: 2020.7.5
目次
NVIDIA Geforce NOWの料金
NVIDIA Geforce NOWは、日本では月額1,980円(税込)です。初期費用などは必要ありません。
なお、2020年5月まで実施していた事前登録に申し込んだ方は、無料期間終了後から半年間、月額料金が半額の990円になる特典が受けられます。
月額990円であれば、まだ許容範囲な気がしますが、ぱっと見だと月額1,990円というのは「高い」と感じる方が多いのではないでしょうか。
NVIDIA Geforce NOWのスペックは?
下記のサイトによると、
Nvidia GeForce NOWはどれくらいの性能を提供するの?
項目 | 詳細 |
---|---|
CPU | Corei9-9900K |
GPU | RTX 2080 Ti |
メモリ | 8GB |
というようなスペックのようです。かなりのハイスペックマシンではありそうですね。
参考ページにも記載がありますが、あくまで同等クラスであって、仮想化されているためマシンの性能をフルで使えるかはわかりません。
ただ、実際にプレイしていても、遅延が起きるとしたら「ネットワークの問題」であって、あくまでマシン側のスペックは十分高いように感じます。
Geforce NOW vs ゲーミングPC、どっちが高い?
「Geforce NOWの料金は高い、ならゲーミングPCを自分で用意したほうがコスパが高いよね」と思いますよね?ここからは、ゲーミングPCを購入する場合とのコスパ比較をしてみます。
同スペックの自作で組んだとしたら
仮に、Geforce NOWと同じ、CPUにCorei9-9900K、GPUにRTX 2080 Tiを搭載した自作PCを組むとなると、CPUとGPUだけで20万オーバー、その他もろもろを入れると25万近いPCになります。
項目 | 詳細 | 価格 |
---|---|---|
CPU | Corei9-9900K | ¥60,000前後 |
GPU | RTX 2080 Ti | ¥150,000前後 |
マザーボード | 対応ボード | ¥20,000前後 |
メモリ | DDR4 8GB | ¥4,000前後 |
SSD | 1TB | ¥13,000前後 |
合計 | - | ¥250,000前後 |
実際には、仮想化されていてフルコアが使えないため、このまんまのスペックではないのですが、すごいスペックのPCを使えることはわかります。
このスペックの自作PCの利用期間ごとのコスパを見ると下記のようになります。
期間 | 1月当たり |
---|---|
6ヶ月 | ¥41,667 |
12ヶ月 | ¥20,833 |
24ヶ月 | ¥10,416 |
36ヶ月 | ¥6,944 |
48ヶ月 | ¥5,208 |
4年でもGeforce NOWの月額料金よりも高くなります。
いろんなゲーミングPCとGeforce NOWをコスト比較
先程は、Geforce NOWと同等クラスのCPU、GPUを搭載した自作PCで比較しましたが、ここまでのスペックは不要なケースもあるので、ミドルスペック、ハイスペックPCと比較してみます。
PCは、マウスコンピューターのゲーミングブランドG-tuneからピックアップしました。
同サイトの指標である、
- ライトゲーマーPC(G-Tune PM-Z + GTX 1650 Super: ¥123,860)
- ミドルゲーマーPC(G-Tune EN-Z + RTX 2060 SUPER :¥179,080)
で比較します。
下記は、利用期間における一ヶ月の利用料金の比較です。
期間 | Gefoce NOW | 同等スペックPC | ライトゲーマーPC | ミドルゲーマーPC |
---|---|---|---|---|
6ヶ月 | ¥1,980 | ¥41,667 | ¥20,643 | ¥29,847 |
12ヶ月 | ¥1,980 | ¥20,833 | ¥10,322 | ¥14,923 |
24ヶ月 | ¥1,980 | ¥10,416 | ¥5,161 | ¥7,462 |
36ヶ月 | ¥1,980 | ¥6,944 | ¥3,441 | ¥4,974 |
48ヶ月 | ¥1,980 | ¥5,208 | ¥2,580 | ¥3,731 |
ライトゲーマーPCで、48ヶ月でようやくGeforce NOWの月額料金レベルのコストになるため、Geforce NOWのコスパの高さが光ります。
逆にゲーミングPCは3,4年なら買値の半額くらいで売却できることもあるので、そこを考慮するとミドルゲーマーPCくらいまではトントンという感じでしょうか。
おまけ: 高性能PCなら月の電気代 = Geforce NOWの月額料金
ゲーミングPCの場合、意外と見落としがちですが電気代が馬鹿になりません。
CPUがCorei9-9900K(TDP:95W)、GPUがRTX 2080 Ti(TDP:250W)というだけで、マザーなどの電力も合わせると500W近い電力を使用するため、一ヶ月の電気代は下記のように試算できます。(1kWh = 30円計算)
PC種類 | 30時間 | 100時間 | 172時間 |
---|---|---|---|
ゲーミングデスクトップPC(600W) | ¥324 | ¥1,080 | ¥1,858 |
NVIDIA Geforce NOW | ¥1,980 | ¥1,980 | ¥1,980 |
プロゲーマーのような方が毎日平日8時間使うとすると、Geforce NOWは電気代だけでほぼペイできてしまう計算です。
一日1時間程度の利用の場合は微妙なところですが、毎日夜3時間程度利用する計算でも、電気代は1,000円ほどになるため、Geforce NOWは十分にコスパが高いと言えます。
NVIDIA Geforce NOWのコスパをゲーミングPCのコストと比較してみました。
「高性能なマシンが月額1,980円で使い放題!」と言われても、「毎月1,980円」という地味に高いプライシングで尻込みしてしまうところですが、実際にゲーミングPCと比較してみると、むしろゲーミングPCよりも安いことがわかります。
特に、利用時間が長くなるほど、電気代がGeforce NOWの月額料金に近づいてくるので、毎日のようにゲームを長時間プレイする方は、確実に元が取れるサービスと言えるでしょう。