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microSDカード メーカー別グレード・スペック完全ガイド

メーカーによってグレードの名称が異なるmicro SDカード。今回は、メーカーごとのmicroSDのグレードと読み書き速度スペックをまとめて比較。選び方をガイドします。

更新日: 2025.11.4公開日: 2020.10.26

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主要メーカーごとのmicro SDカードグレードとスペックを比較

メーカーシリーズグレードRead最大Write最大
SanDiskUltraエントリー120MB/s-
SanDiskUltra Plusエントリー130MB/s130MB/s
SanDiskExtremeミドル190MB/s130MB/s
SanDiskExtreme PLUSミドル200MB/s140MB/s
SanDiskExtreme PROハイエンド200MB/s140MB/s
SandiskHIGH ENDURANCE高耐久用100MB/s-
SandiskMAX ENDURANCE高耐久用100MB/s-
SamsungEVO Plusミドル160MB/s160MB/s
SamsungEVO Selectミドル130MB/s130MB/s
SamsungPRO Plusハイエンド180MB/s180MB/s
SamsungPRO Ultimateハイエンド200MB/s200MB/s
SamsungPRO Endurance高耐久用100MB/s40MB/s
Transend無印ミドル95MB/s55MB/s
TransendUltra Performanceハイエンド160MB/s125MB/s
TransendHigh Endurance高耐久用100MB/s85MB/s
KioxiaEXCERIA Basicエントリー50MB/s-
KioxiaEXCERIA G3ミドル160MB/s50MB/s
KioxiaEXCERIA G2ミドル100MB/s50MB/s
KioxiaEXCERIAミドル100MB/s-
KioxiaEXCERIA Plus G3ミドル210MB/s150MB/s
KioxiaEXCERIA Plus G2ミドル100MB/s90MB/s
KioxiaEXCERIA Plusミドル100MB/s85MB/s
KioxiaEXCERIA HIGH ENDURANCE高耐久用100MB/s85MB/s

Sandisk(サンディスク)のmicro SD

格安で品質の高い、コスパの良いmicro SDカードをリリースしているのがSandisk。現在は、Western Digitalの傘下です。

Sandiskのmicro SDカードは、エントリーグレードが「Ultra」から始まるためグレードがわかりづらいですが、下記のようなグレードになっています。

メーカーシリーズグレードRead最大Write最大
SanDiskUltraエントリー120MB/s-
SanDiskUltra Plusエントリー130MB/s130MB/s
SanDiskExtremeミドル190MB/s130MB/s
SanDiskExtreme PLUSミドル200MB/s140MB/s
SanDiskExtreme PROハイエンド200MB/s140MB/s
SandiskHIGH ENDURANCE高耐久用100MB/s-
SandiskMAX ENDURANCE高耐久用100MB/s-

低価格で買いやすいUltraよりもExtremeが上位グレードで、名前の後につく「無印」「Plus」「Pro」の順にグレードが上がります。

HIGH ENDURANCE、MAX ENDURANCEは、ドライブレコードなどの高頻度で書き込みを行う機器での利用を想定したもので、連続書き込み・書き換えに対する耐久性を高めています。

Sandisk Ultra Plus microSDカード
Sandisk Ultra Plus microSDカード

SandiskのUltra Plus microSDカードは、通販では1,000円台から購入できるエントリーグレードのmicro SDカード。スマホやタブレット、デジカメなどの一般的な用途であれば十分な性能を持っている。

Samsung(サムスン)のmicro SD

PC向けメモリやSSDで評価の高いSamsungですが、microSDも販売しています。

micro SDではグレードは二つで、汎用的なミドルグレードの「Evo」と、ハイエンドの「PRO」でそれぞれの後につく「Select」「Plus」「Ultimate」の順で性能が高くなります。

それとは別に、14万時間以上の録画可能な高耐久用の「Endurance」があります。の「Endurance」シリーズは耐久性が高く値段も高いですが、読み書きの性能は高くありません。

メーカーシリーズグレードRead最大Write最大
SamsungEVO Plusミドル160MB/s160MB/s
SamsungEVO Selectミドル130MB/s130MB/s
SamsungPRO Plusハイエンド180MB/s180MB/s
SamsungPRO Ultimateハイエンド200MB/s200MB/s
SamsungPRO Endurance高耐久用100MB/s40MB/s
Samsung Evo Plus microSDカード
Samsung Evo Plus microSDカード

日本でも流通量が多いサムスン製のmicro SDカード。Evo Plusは、ミドルグレードのmicro SDカードで、スマホやタブレット、デジカメなどの一般的な用途であれば十分な性能でコスパも悪くない。

Transend(トランセンド)のmicro SD

メモリメーカー大手のTransendもmicro SDカードを長い間販売しています。無印モデルはエントリーグレードで、現行モデルのハイエンドモデルは「Ultra Performance」になります。Transendのmicro SDはストレージ容量によって書き込み速度が異なるので注意しましょう。

メーカーシリーズグレードRead最大Write最大
Transend無印ミドル95MB/s55MB/s
TransendUltra Performanceハイエンド160MB/s125MB/s
TransendHigh Endurance高耐久用100MB/s85MB/s
Transend microSDカード
Transend microSDカード

一時期は「micro SDといえばTransend」と言われるほどの人気を誇ったトランセンドのmicro SDカード。前ほどは激安ではなくなったが、十分にコスパが高いmicro SDカード。

Kioxia(キオクシア)のmicro SD

東芝メモリーから新しくなったKioxia。エントリーからミドルクラスのmicro SDカードをラインアップしています。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、Kioxiaは東芝のメモリ事業を引き継いだメーカーで、世界的には大手のメモリメーカーです。

ここ数年で、楽天やアマゾンなどのセールで激安で販売されてきたことで知名度も上がっており、コスパの良いmicro SDカードとして多くの高評価レビューを得ています。

日本メーカーということで安心感がある点も人気の理由です。

メーカーシリーズグレードRead最大Write最大
KioxiaEXCERIA Basicエントリー50MB/s-
KioxiaEXCERIA G3ミドル160MB/s50MB/s
KioxiaEXCERIA G2ミドル100MB/s50MB/s
KioxiaEXCERIAミドル100MB/s-
KioxiaEXCERIA Plus G3ミドル210MB/s150MB/s
KioxiaEXCERIA Plus G2ミドル100MB/s90MB/s
KioxiaEXCERIA Plusミドル100MB/s85MB/s
KioxiaEXCERIA HIGH ENDURANCE高耐久用100MB/s85MB/s
Kioxia EXCERIA microSDカード
Kioxia EXCERIA microSDカード

大手通販サイトの目玉セール品として販売されることが多い、キオクシアのEXCERIA microSDカード。水色のカードが目印で、主に低価格な割に性能もしっかりとしていてコスパが高い。

miscro SDのグレードの選び方

高い読み書きスペックが必要ないならエントリーモデルで十分

micro SDカードの用途は様々ですが、用途によって重要になるのはカードとリーダーの「読み書き速度」です。それ次第で、用途によってはフリーズする、機能しないなど不具合が出てきます。ただし、そうした使い方ではない、「データの保存用」「データ移動用」などの用途なら、安いエントリーモデルで十分です。

エントリーモデルは現在は1GB/10円程度で購入できるので、スペックが足りない場合に、ハイスペックを追加で買うようにしても問題ないことがほとんどです。

4K撮影など、書き込み速度が重要ならハイエンドを選ぼう

アクションカメラや一眼レフカメラなどの大容量のデータの読み書きが発生する利用方法の場合は、迷わずハイエンドシリーズを選ぶのがベスト。デバイスによっては、micro SDカードの書き込み速度が遅いと、大事な動画・写真の記録が取れないだけでなく、フリーズが頻発するなどのトラブルも発生しがちです。

ミドルグレードとハイエンドグレードのmicro SDカードでは価格差がかなりありますが、追加買いをするくらいなら最初からハイエンドを買っておいた方がコストはかからないことが多いです。

ドライブレコーダーなどの特殊用途なら「高耐久」一択

一方で、データ容量や速度はそこまで必要ないけど「常時稼働する」ことが重要な、ドライブレコーダーなどの用途の場合は、間違いなく「高耐久」一択です。それ以外のモデルを買って「いざという時に録画できていない」というのは大きなリスクなので、耐久性時間を基準に、必ず「高耐久」モデルを買いましょう。

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