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SONYの着るエアコン「REON POCKET」の歴代モデルのスペックを徹底比較

着るエアコン「REON POCKET」の歴代モデルのスペックを徹底比較。モデルごとの冷えの違いや、バッテリー駆動時間などを比較し、どのモデルを買うべきかを解説します。

公開日: 2024.7.25

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REON POCKETの歴代モデルと型番

SONYの着るエアコンこと「REON POCKET」は、初代モデルが発売された2020年から毎年アップグレードモデルが発売されており、2024年モデルであるREON POCKET 5まで5世代のモデルが発売されています。

モデルメーカー型番発売年
REON POCKETRNP-1A2020年
REON POCKET 2RNP-22021年
REON POCKET 3RNP-32022年
REON POCKET 4RNPK-4T2023年
REON POCKET 4RNPK-42023年
REON POCKET 5RNPK-5T2024年
REON POCKET 5RNPK-52024年

REON POCKETの型番は、初代から3までは「RNP」で、4世代目からは「RNPK」から始まります。数字の後に「T」があるモデルは、温度センサーである「REON POCKET TAG」が付属するモデルです。

REON POCKETの歴代モデルのバッテリー性能で比較

まず最初に、実運用上最も重量となるバッテリー駆動時間や充電時間で比較してみましょう。

各モードの駆動時間はSONYの公式ページ1に記載されているものになります。

COOLモード時の駆動時間

まずはCOOLモード時の本体バッテリーでの駆動時間の違いです。

モデルメーカー型番COOL 1COOL 2COOL 3COOL 4COOL 5
REON POCKETRNP-1A約4時間約3時間約2.5時間約1時間-
REON POCKET 2RNP-2約4時間約3時間約2.5時間約1時間-
REON POCKET 3RNP-3約4.5時間約4時間約3.5時間約3時間-
REON POCKET 4RNPK-4約9時間約8時間約7時間約4時間-
REON POCKET 5RNPK-5約17時間約12時間約10時間約7.5時間約4時間

大きく異なるのがCOOL 4より最大約1.5倍の吸熱性能があるとされる「COOL 5」モードの存在。COOL 5モードはREON POCKET 5以上で対応します。

また、本体のバッテリー駆動時間で言うと、

  1. REON POCKET 2から3でCOOL 4時の駆動時間が大幅アップ
  2. REON POCKET 3から4でCOOL ローモード時の駆動時間が大幅アップ
  3. REON POCKET 4から5でCOOLの全モード時の駆動時間がほぼ倍増

となっています。

COOLモード時の性能で言えば、REON POCKET 5はダントツの性能となっているため、多少値段が高くてもREON POCKET 5がベストバイと言えるでしょう。

WARMモード時の駆動時間

続きて、温めモードであるWARMモードの本体バッテリーでの駆動時間の違いです。

モデルメーカー型番WARM 1WARM 2WARM 3WARM 4
REON POCKETRNP-1A約4時間約3時間約2.5時間約2時間
REON POCKET 2RNP-2約4時間約3時間約2.5時間約2時間
REON POCKET 3RNP-3約4時間約3時間約2.5時間約2時間
REON POCKET 4RNPK-4約8時間約6時間約5時間約4時間
REON POCKET 5RNPK-5約8時間約6時間約5時間約4時間

WARMモードは歴代モデルでの差が少なく、REON POCKET 3からREON POCKET 4にアップグレードされた段階で、駆動時間が倍になっています。

そのため、WARMモードだけで見るとREON POCKET 4以上であれば同等性能です。

本体バッテリーの充電時間

本体バッテリーの満充電時間で比較をします。数値はSONY公式ページ2に記載のデータです。

モデルメーカー型番充電時間
REON POCKETRNP-1A150分
REON POCKET 2RNP-2150分
REON POCKET 3RNP-3100分
REON POCKET 4RNPK-4170分
REON POCKET 5RNPK-5170分

REON POCKET 4以降がやや充電時間が長くなっていますが、概ね2時間から3時間弱で満充電になるイメージ。

ただ、REON POCKETシリーズはUSBポートから充電しながら使うことも可能なので、「途中で、使えない時間が発生する」と言うことはありません。

REON POCKETの歴代モデルをサイズ・重量で比較

続いて、歴代モデルのサイズ・重量で比較してみます。

モデルメーカー型番サイズ (mm)重量 (g)
REON POCKETRNP-1A54 x 20 x 11685
REON POCKET 2RNP-254 x 20 x 11689
REON POCKET 3RNP-354 x 20 x 11692
REON POCKET 4RNPK-455 x 23 x 117109
REON POCKET 5RNPK-555 x 23 x 117116

REON POCKET 4から重量が100gオーバーになり、サイズもやや大きくなっています。REON POCKET 4で本体デザインのリニューアルがされており、性能も大幅にアップしているのが要因でしょう。

ただ、旧モデルでも重量やサイズは10%ほどしか差がないため、気にする必要はないレベルです。

REON POCKETの歴代モデルをサーモ・モジュールで比較

次に、本体のサーモ・モジュールで比較します。

モデルメーカー型番サーモ・モジュール
REON POCKETRNP-1Aシリコン
REON POCKET 2RNP-2ステンレス
REON POCKET 3RNP-3ステンレス
REON POCKET 4RNPK-4ステンレス
REON POCKET 5RNPK-5ステンレス

サーモ・モジュールは初代モデルのみシリコンで、後継機種は全てステンレスになっています。

初代モデルは歴代REON POCKETの中でも「最も冷えない」と言われますが、これはサーモ・モジュールがシリコンだからでしょう。

元々は皮膚への影響を抑えるためにサーモ・モジュールをシリコンにしたようですが、後継機種では本体側はステンレスにし、シリコンシートを別売りにすることで対応しています。

REON POCKETの見分け方

REON POCKETは歴代モデルがほぼ同じような見た目になっているため、パっとみただけではどの世代かを見分けにくいですが、REON POCKET 4で見た目のリニューアルがされているため、まずはそこで判断ができます。

REON POCKET 3までは本体の前面の下部分が吸気用のメッシュになっていますが、REON POCKET 4以降はフロント部分が全面メッシュになっています。性能的にも大幅に性能アップしたのがREON POCKET 4以降なので、まずは「前面の下部分だけがメッシュだったら旧世代で買うべきではない」と覚えましょう。

フロント部分のメッシュ構造が違う

REON POCKET 4とREON POCKET 5の違いは、吸気メッシュの大きさが違います。REON POCKET 5は前面のほとんどを吸気メッシュが締めますが、REON POCKET 4は下の隙間が広くなります。

REON POCKET 5の方がフロント部分のメッシュが下に長い

上の画像は左がREON POCKET 4、右がREON POCKET 5です。前面部分をよく見ると違いがわかります。

REON POCKETはどのモデルが買い?

REON POCKET 5の登場で、過去モデルは魅力ダウン

2024年モデルであるREON POCKET 5は、過去のREON POCKETが無意味に感じるほどの大幅に進化を遂げています。

そのため、今後REON POCKETを購入するなら「REON POCKET 5以降」と言うのが一つの基準となるでしょう。それくらい、REON POCKET 5以降と前モデルでは性能が大幅に違います。

中古市場で見ても、REON POCKETは転売業者にターゲットにされてしまっているため、旧モデルが最新モデルのメーカー定価と同等の価格で販売されています。そのため、今後REON POCKETを購入するなら「競争が激しくても、発売時に最新のREON POCKETを買う」と言うのが正しい選択と言えます。

REON POCKET 3以前のモデルは避けたい

駆動時間・冷却能力で考えると、REON POCKET 5が買いなモデルであることは間違いないですが、逆に、性能を考えたらREON POCKET 3については現在は買う価値はほぼないと言っても過言ではありません。

バッテリー時間、冷却能力の面で「REON POCKET 5で実用に値する進化」と言われているため、その半分以下の能力となるREON POCKET 3を今から買うのはオススメできません。

Footnotes

  1. バッテリーの持続時間 | SONY
  2. 充電する | SONY

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