CHERRY MX軸の種類と違い、自分に合った軸の選び方まとめ
メカニカルキーボードのスイッチとして定番の「CHERRY MX軸」。軸の種類とそれぞれの打鍵感や静音性の違い、利用シーンに合わせた、自分に合ったCHERRY MX軸の選び方をまとめました。
公開日: 2020.4.28
目次
CHERRY MXとは?
CHERRY MXスイッチは、メカニカルキーボードのスイッチの種類で、本来はドイツ・CHERRY社の製造するもの、もしくは認証するものを「CHERRY MXスイッチ」と呼んでいました。
しかし、ドイツ・CHERRY社が持つ特許の期限が切れたことで、主に中国メーカーがCHERRY MX互換スイッチの製造販売を開始。これがいわゆる「中華XX軸」と呼ばれるものです。
CHERRY MXの軸の種類
CHERRY MXの軸の種類は、クリック感を表す「押下圧」と静音性の組み合わせで決まります。
通称 | 名称 | 押下圧 | 静音 |
---|---|---|---|
静音赤軸 | SILENT RED | 45g | ★★★★★ |
静音黒軸 | SILENT BLACK | 60g | ★★★★★ |
赤軸 | RED | 45g | ★★★★☆ |
銀(シルバー)軸 | SPEED SILVER | 45g | ★★★☆☆ |
黒軸 | BLACK | 60g | ★★★★☆ |
茶軸 | BROWN | 55g | ★★☆☆☆ |
クリア軸 | CLEAR | 65g | ★★☆☆☆ |
青軸 | BLUE | 50g | ★☆☆☆☆ |
白軸 | WHITE | 70g | ★☆☆☆☆ |
選び方としては、
- 軽くて/静か => 静音赤軸
- 重くて/クリック音大 => 白軸
のように、好みの押下圧とクリック音で選ぶ形になりますが、全ての軸を用意しているキーボードメーカーはほとんどないので、軸から選ぶか・クリック感から選ぶかと言うのは、メカニカルキーボードを選ぶ上で結構大きなポイントになります。
実際の音のサンプルは下記の動画で確認ができます。
メーカー製メカニカルキーボードで選ばれる主なCHERRY MXの軸
メーカー製のメカニカルキーボードで良く採用される軸は、下記の3種類が多い傾向にあります。
通称 | 名称 | 押下圧 | 静音 |
---|---|---|---|
赤軸 | RED | 45g | ★★★★☆ |
茶軸 | BROWN | 55g | ★★☆☆☆ |
青軸 | BLUE | 50g | ★☆☆☆☆ |
赤軸と青軸の2種類と言うケースも良く見られます。
この3種類で言うと、
- カチャカチャ言われせたいなら「青軸」
- 静かなら「赤軸」
- 中間が「茶軸」
と言うイメージを持っていると良いと思います。
「静音性」?「クリック感」?CHERRY MXの軸の選び方
「静音性」を取るか「クリック感」を取るかと言うのは、CHERRY MXの軸の選び際の基準点になります。
CHERRY MX自体は「静音性」「クリック感」どちらのニーズにもマッチするラインアップを揃えていますが、実際のキーボードに採用されるのは、モデルごとに3軸くらいなので、最終的に「静音性を取るか、クリック感を取るか」と言う選択になりがちです。
他人と一緒のスペースで使うなら静音性を重視
オフィスやカフェなど、他人と一緒のスペースでメカニカルキーボードを使う場合は、静音性を重視しましょう。
静音性が低い軸、例えば青軸などは、壁を隔ててもカチャカチャ音が聞こえるくらい、うるさいキーボードです。隣のデスクで使われたらかなり気になるレベルなので、クレームが入ってもおかしくありません。
一方、静音性の高い赤軸でもそれなりの音はしますが、青軸から比べたらかなり静かです。
使用環境を気にしないなら、クリック感で選ぶ
一方、自宅など個室で使うケースでは、静音性は気にする必要がないので、自分の好みのクリック感で選ぶと良いでしょう。
クリック感はタイプミスに直結するので、自分の好み(重い方が良いのか、軽い方が良いのか)を実際に店舗などでタイピングして決めると良いでしょう。
人によっては、赤軸などの軽い軸では「軽すぎてタイプできてない」こともありますし、茶軸のように重めの軸だと「長時間打つと疲れる」と言うこともあります。
どちらもこだわりたいならミドルクラス以上を選ぼう
FLICOのMajestouchシリーズなど、5種類以上の軸ラインアップを揃えているモデルは総じてミドルクラスからハイエンドシリーズが多くなります。価格帯でいうと1万年以上のモデルが多いイメージです。
キーボードは普段使いのアイテムなので、仕事で使う場合などこだわりたのであれば、1,2万円をケチらずに良いキーボードを長く使う方が良いでしょう。
メカニカルキーボード初心者なら青軸か茶軸がオススメ
もし、メカニカルキーボードが初めてであれば、メカニカルキーボード感がある青軸か、少し静音の茶軸がオススメ。
どちらも、カチャカチャ音はありますが、押下圧もしっかりありつつ軽やかに使えて、4,000-5,000円くらいの格安のローエンドモデルでもラインアップされている軸です。
CHERRY MX軸の種類と違い、自分に合った軸の選び方を見てきました。
メカニカルキーボードではメインストリームとなるCHERRY MX軸ですが、こだわりだすと中々深い世界で結構ハマってコレクションしてしまったりします。色々なメカニカルキーボードを試してみて、自分の好みの軸を探してみてください。