絶対に失敗しないデュアルディスプレイの選び方のサムネイル

絶対に失敗しないデュアルディスプレイの選び方

デュアルディスプレイ歴10年以上の筆者が解説する、絶対に失敗しないデュアルディスプレイの選び方をまとめました。適切に作業領域を広げつつ、身体へ負担が少ないデュアルディスプレイの構築方法です。

公開日: 2020.10.27

編集ノート: MONO meisterでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

視野範囲を意識しよう

並べた時に首振りが少ないサイズを選ぼう

横に並べるデュアルディスプレイでは、必然的にディスプレイの横幅が広くなるため、大きいディスプレイを2枚並べると、ディスプレイを端を見る時にどうしても「首振り」が発生してしまいます。

ワイド画面でプレイするゲームのように「風景や背景がなんとなく見えていれば良い」というケースでは問題にならないこともありますが、作業用のデュアルディスプレイの場合は、首振りが増えると肩こりや首痛に繋がり快適性や作業効率が低くなってしまいます。

作業用のデュアルディスプレイを構築するのであれば、21.5インチのディスプレイを2枚横並びにするのが、首振りを少なくする最大サイズでしょう。

デュアルディスプレイではアスペクト比が大事

最近の液晶ディスプレイは16:9のアスペクト比の製品が多いですが、16:9のディスプレイを横に並べると、実質「32:9」の超ワイドなディスプレイになるため、首振りが発生しやすくなる割に情報量がそこまで増えなことがあります。

また、高性能なディスプレイは縦置き・縦回転ができるものがありますが、16:9などのアスペクト比が偏ったディスプレイだと縦回転させた時に「縦長すぎて、今度は首を縦に振る」ことになってしまうため、使い勝手が悪くなってしまいます。

その意味では、4:3や3:2のような縦に長い正方形に近いディスプレイの方が、首振りを減らして情報量を増やせるため快適性が上がります。

解像度を意識しよう

デュアルディスプレイを構築する際は「情報量を増やしたい」ことがほとんどですから、ディスプレイの画面解像度も大事です。

解像度が低い = 広く感じない

デュアルディスプレイでは、一枚一枚のディスプレイの解像度が低いと、表示できる情報量が少ないため「せっかくデュアルにしたのに、全然広くなくて快適じゃない」ということになってしまいます。

例えば、20インチクラスの格安ディスプレイにありがちな「1366x768」解像度の場合、横に2枚並べても「2732*1536」解像度なので、横幅がある割に一枚のウルトラワイドディスプレイ「2560×1080」とあまり差がありません。

特に横幅が増えないと横に並べることができるウィンドウの数が少なくなるので、「広くなった実感」が少なくなってしまいます。

ウルトラワイドディスプレイ1枚の値段と、20インチクラスの格安ディスプレイ2枚の値段差は1万円くらいしかないため、どうせならウルトラワイドディスプレイを買ったが配線の取り回しも楽で電気代も少なくできます。

解像度が高い = 文字が小さくなる

首振りを減らすために画面サイズを小さくし、情報量を増やすために画面解像度をあげると、今度は画面密度(PPI = pixels per inch)上がって、文字が小さくなってしまいます。

文字が小さくなると、どうしても顔を画面に近づけて見ることが増えてしまい、姿勢が悪くなる上に首振りが増えるので、肩や首だけでなく目の疲れも増えてきてしまいます。

ですので、デュアルディスプレイ用にディスプレイを選ぶのであれば、「2枚並べた時の合計解像度」を意識しましょう。

一般的には横3000ピクセルくらいが、首振りをしないで快適に使える限界値ではないかと思います。


デュアルディスプレイは実際に構築してみると意外と使い勝手が悪かったり、思ったよりも作業領域が増えなかったりと、ビシッと自分にあった環境を見つけるのが難しかったりします。

その割に値段も結構するため、一度ディスプレイを買ってしまうと処分するのが大変なので、デュアルディスプレイを構築する際は、今回挙げたポイントに注意して慎重に選ぶようにしてください。

新着記事