ACアダプタ兼用のAC一体型モバイルバッテリーのメリットとデメリット
ACアダプタとモバイルバッテリーを兼ねることで利便性が非常に高まるAC一体型モバイルバッテリーのメリットとデメリットをまとめました。
公開日: 2023.1.18
目次
AC一体型モバイルバッテリーの特徴
AC一体型モバイルバッテリーとは、モバイルバッテリーと、USBで充電するACアダプタが一体化したデバイスです。
本来なら別々のデバイスであるモバイルバッテリーとACアダプタを一つにすることで、ポータビリティを高めるとともに、トータルで見るとコスパも高くなります。
ただ、内部バッテリーを充電する機能と、外部デバイスを充電する機能を適切に切り分ける必要があるため、開発・販売出来ているメーカーは技術力のある一部メーカーに限られます。
AC一体型モバイルバッテリーのメリット
2 in 1で荷物を減らすことが出来る
AC一体型モバイルバッテリーの最大のメリットはポータビリティが非常に高いことです。
通常であれば、モバイルバッテリーの充電にはACアダプタが必要ですが、AC一体型モバイルバッテリーは本体にACアダプタが内蔵されているため、接続した外部デバイスだけでなく、バッテリー自体も充電が可能です。
これまで別々に持ち歩いていたACアダプターとモバイルバッテリーを兼ね備えることで、持ち運ぶ荷物を一つ減らすことが出来るわけです。
充電忘れを防ぐことが出来る
AC一体型モバイルバッテリーのもう一つのメリットが「モバイルバッテリーの充電忘れ」を防ぐことが出来ること。
モバイルバッテリーは便利ですが容量が大きいものほど充電に時間がかかります。いざと言う時に使おうと思ったら充電がなくなっていたと言うことは、モバイルバッテリーを使ったことがある方なら一度は経験したことがあるでしょう。
AC一体型モバイルバッテリーは常にACアダプタとしてコンセントにさしておけば、外部デバイスを充電していない時は常に本体のバッテリーを充電してくれるため、充電忘れがありません。
もちろん、AC一体型モバイルバッテリーをコンセントに接続すること自体を忘れてしまった場合は充電はされませんが、デスクのコンセントなどの定位置に常に置くようにすれば、忘れることはかなり防ぐことが出来ます。
AC一体型モバイルバッテリーのデメリット
本体サイズが大きくなる
AC一体型モバイルバッテリーはACアダプターとモバイルバッテリーが一つになっているため、どうしてもサイズが大きくなります。ただ、ここはメーカー各社基盤の改善などで電源ユニットの小型を進めており、年々小型化は進んでいます。
ただし、薄さについては、ACアダプタはコンセントプラグが必須となるので、コンセントプラグよりも薄いサイズにも物理的に作ることが出来ません。
バッテリー容量が小さくなる
本体サイズが大きくなると言うことは、必然的に本体内でバッテリーが使える容積が少ないと言うことでもありますから、バッテリー容量は少なくなります。同等サイズのモバイルバッテリーと比較すると30〜50%ほどバッテリーサイズは小さくなります。
このあたりは、電源ユニットの小型が進むことで徐々に改善されてきていますが、現状では持ち運びに便利なACアダプタクラスのサイズだと、10,000mAh程度が限界です。
そのため、AC一体型モバイルバッテリーでは、5,000mAhか10,000mAhのモデルが多く、20,00mAhクラスの製品はほとんどありません。
ここはマーケティング的な問題で「作れるけど作らない」と言う側面もあるでしょう。今後、バッテリーの小型化技術が進めば、AC一体型モバイルバッテリーの大容量化も進むと思われます。