アウトドアで快適に使えるタフ・スマートフォンの選び方
アウトドアで快適に使えるタフ・スマートフォンの選び方をまとめました。アウトドアでスマホを使う際は、「壊れにくい」「長く使える」「広く使える」の3つの要素が大事です。
公開日: 2020.9.28
アウトドアユースに大事な要素
アウトドアでは、情報収集や緊急連絡などで使えるスマートフォンはライフツールです。しかし、通常のスマートフォンはアウトドア環境などを想定していないため、アウトドア環境で使うことで故障などに繋がることがあります。
アウトドアでは、
- 壊れにくい(防塵・防塵・耐衝撃)
- 長く使える(バッテリー)
- 広く使える(携帯電波・GPS)
というのが大事な要素です。
壊れにくいスマートフォン
防水・防塵性能
アウトドアは、日常生活よりも水や埃の多い環境となるため、防水・防塵性能が高いスマートフォンを使うのがオススメです。
防水・防塵性能は最新のモデルでは多く搭載されるようになってきましたが、性能を示すIPXグレード(「IPX8」や「IP6X」の表記)が低いモデルもあるので注意が必要です。
耐衝撃性能
不慮な衝撃でスマートフォンを落下させたりする可能性があるアウトドアでは、耐衝撃性能も重要です。
耐衝撃性能は、米国国防総省(米軍)の物資調達基準である「MIL規格」で表記されることがほとんどです。MIL規格は様々な製品で異なるため、「MIL規格準拠」だからと言って安心ではありません。しっかりとどんな性能なのかをチェックしましょう。
例えば、京セラの「DINGO U」はMIL-STD-810G規格に準拠しており、耐衝撃・耐振動・防湿・温度耐久・塩水耐久性能があります。また、スマートフォンを1.22mの高さから合板に26の方向で落下させて壊れないことをテストしていることが公開されているため、安心できます。
長く使えるスマートフォン
バッテリー性能
アウトドアではスマホの充電ができないケースが多くあるため、バッテリー性能が高いモデルが必須です。万が一の時のためにモバイルバッテリーも用意すべきですが、充電しながら使うのは手間なので、なるべくバッテリー性能が高いものを選びましょう。
スマホのバッテリー性能は基本的にはバッテリー容量に依存しますが、内部パーツやOSによっても消費スピードは全く異なるので、実際の使用レビューなどを見て選ぶようにしましょう。
広く使えるスマートフォン
対応電波バンドが多いスマートフォン
日本の3大携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から発売されているスマートフォンは、基本的に山間部などでもしっかり電波が入るモデルがほとんですが、最近人気のSIMフリースマホでは、日本の対応エリアが狭いモデルが家電量販店でも普通に販売されています。
例えば、ドコモのSIMなら、800MHz帯の「バンド19」はプラチナバンドと呼ばれ、電波が届きやすく、広い場所をカバー出来る電波帯です。ドコモの場合、山間部ではバンド19でエリアカバーしていることが多いので、対応端末でないと圏外になってしまいます。
GPS性能
最新のスマートフォンでは、GPS機能が搭載されていることがほとんどですが、格安スマホでは「位置情報」は使えるけども、GPSは搭載されていないケースがたまにあります。ですので、パッケージに「位置情報アイコン」があっても安心してはいけません。
そういったスマートフォンではGPSではなく携帯基地局から位置情報を得るので、位置情報の精度が重要になるアウトドア用途には不向きです。
また、GPSの補足精度もアウトドアで使う際には重要です。GPS精度はスマートフォンの機種によってかなりバラバラなので、アウトドアで使う際には予めチェックしておきましょう。
なお、GPS精度が安定して高いのは、AppleのiPhoneシリーズです。