NVIDIA Geforce NOWとPlayStain Nowを比較する
どちらもクラウド型のゲームストリーミングサービスである、NVIDIA Geforce NOWとPlayStain Now。両者にどのような違いがあるのか、機能面、料金面、コスパから比較します。
公開日: 2020.7.5
目次
NVIDIA Geforce NOWとPlayStain Nowの機能を比較する
同じ「NOW」がつく、ゲームストリーミングサービスですが、両サービスの何が違うのか、まずは機能面から比較してみます。なお、PlayStain Nowについては、PlayStation 4でプレイする定額「PlayStain Now」ではなく、PCでPS4本体なしで遊べる「PlayStain Now for PC」との比較です。
項目 | NVIDIA Geforce NOW | PlayStain Now for PC |
---|---|---|
ゲームの処理 | リモートサーバー | リモートサーバー |
遊べるゲームの種類 | Steam、Epic、Uplayなどで配信している対応ゲーム | PS Nowで配信しているタイトル |
ゲームの購入 | それぞれのプラントフォームで必要 | 不要 |
対応機種 | Windows、Mac、Android | PS4、Windows |
似たようなサービスですが、一番の違いはプレイできるゲームタイトルとタイトルの購入に関する違いです。
遊べるゲームタイトルの違い
Geforce NOWは
- Geforce NOWが対応しているゲーム
- 対応しているプラットフォームで配信されているゲーム
- ゲームはそれぞれのプラットフォームで購入が必要
という条件を満たせば、基本的にどんなゲームでもプレイ出来ます。
しかし、ゲーム自体はそれぞれのプラットフォームで購入する必要があります。また、ゲームとプラットフォームは1対1で紐付いているので、同じタイトルでも対応したプラットフォームで購入していないとプレイできません。
例えば、Assassin's Creed Unityは、開発元のプラットフォーム・Uplayでも、Steamでも配信されていますが、Geforce NOWでプレイするにはUplayで購入したラインセンスが必要です。
一方で、PlayStaion Nowの場合、
- プレイできるのはPlayStationゲームだけ
- PS Nowで配信されているタイトルである
- ゲームは購入不要
- 一部タイトルは配信が期間限定
という条件になります。
大きな違いは「PlayStation Now配信タイトル限定」という点と、「タイトルの購入は不要」という点です。
好きなゲームがPlayStaion Nowで配信されているのであれば、タイトルを購入しない分PlayStaion Nowのほうがコスパが高くなります。
一方で、「タイトルによっては配信期限がある」というのは結構な足かせになるので、この点は注意が必要です。
対応するプラットフォームの違い
機種 | NVIDIA Geforce NOW | PlayStain Now |
---|---|---|
Windows | ◎ | ◎ |
Mac | ◎ | - |
iOS | - | - |
Android | ◎ | - |
PS4 | - | ◎ |
対応機種という点では、PS4とWindowsにしか対応していないPlayStaion Nowに比べて、MacとAndroidにも対応しているGeforce NOWのほうがプレイ端末を選ぶ選択肢が広く、「スマホで本格PCゲーム」というのも可能です。
また、Macユーザーの方はWindows向けのゲームがプレイできないことが多いので、WindowsゲームがMacで出来るのはGeforce NOWの大きなメリットとも言えます。
NVIDIA Geforce NOWとPlayStain Nowを料金面で比較する
続いて、NVIDIA Geforce NOWとPlayStain Nowを料金で見てみましょう。
月額料金で比較する
月額料金は、NVIDIA Geforce NOWが1,980円、PlayStain Nowは利用期間(1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月)によって異なりますが、月額1,180円からで、12ヶ月契約で最安値・月額582円と格安です。
契約期間と1ヶ月あたりの料金 | NVIDIA Geforce NOW | PlayStain Now |
---|---|---|
1ヶ月 | ¥1,980 | ¥1,180 |
3ヶ月 | ¥1,980 | ¥993 |
12ヶ月 | ¥1,980 | ¥582 |
PlayStain Nowで1年契約をする場合、ひと月あたりのコストはNVIDIA Geforce NOWの1/3以下にまで減るので、同じタイトルを遊ぶならNVIDIA Geforce NOWのほうが圧倒的にコスパが高くなります。
プレイタイトル数ごとのコスパを比較
最後に、プレイするタイトル数でコスパを比較します。
ゲームタイトルの価格は一定ではないので、ここでは仮に平均2,000円として計算し、半年間利用したものとします。
項目 | NVIDIA Geforce NOW | PlayStain Now |
---|---|---|
1 | ¥13,800 | ¥3,960 |
5 | ¥21,800 | ¥3,960 |
10 | ¥31,800 | ¥3,960 |
30 | ¥71,800 | ¥3,960 |
当たり前ですが、プレイするタイトル数が増えれば増えるほど、PlayStain Nowのほうがコスパがよくなります。
どちらがコスパが良いのか?
最近では、FalloutシリーズなどWindowsでもPS4でも両方配信されるようなタイトルが増えているため、プレイするタイトルがPlayStain Nowにあるのであれば、PlayStain Nowにしたほうが良いでしょう。
一方で、NVIDIA Geforce NOWにはPlayStaionにはないインディーゲームやハイエンドゲームがプレイできるのが大きなメリット。現状では、まだまだ対応タイトルが少ないですが、タイトルが広がってくれば、対応タイトルが数百のPlayStain Nowよりも魅力的なサービスになりそうです。
NVIDIA Geforce NOWとPlayStain Nowを機能面、料金面、コスパから比較してみました。
どちらも魅力的なサービスですが、コスパを考えると現状ではPlayStain Nowのほうがメリットが大きいと言えます。NVIDIA Geforce NOWも今後に期待というところでしょうか。
どちらのサービスもWindows PCには対応しているので、普段使っているノートPCにコントローラーをさして、自室でリビングで場所に縛られずにゲームをプレイできるのは一度経験すると病みつきになります。
ぜひ試してみてください。