アメリカで大ヒット!Chromebookに注目が集まる理由とメリット・デメリット
GoogleのChromebookというノートPCをご存知だろうか。アメリカでは2013年末のノートPC売り上げの上位を占めるほどの人気商品になっているアイテム群だ。
公開日: 2014.6.15
GoogleのChromebookというノートPCをご存知だろうか。アメリカでは2013年末のノートPC売り上げの上位を占めるほどの人気商品になっているアイテム群だ。
Appleの「MacBook」のように、「Chromebook」という一つの製品があるわけではなく、GoogleのChrome OSというOSを搭載したノートPCをすべて「Chromebook」と呼ぶ。
「Chromebook」を製造するメーカーは、東芝、DELL、Acer、hpなどこれまでWindowsパソコンを多く手がけてきた大手メーカーなので、品質は折り紙付きだ。
関連リンク:Chromebookのメーカー(chromebooker.net)
ここからはChromebookのメリット・デメリットを見ていこう。
最安モデルが199ドル(およそ2万円)という圧倒的なコスパ
現在発売されているChromebookでも最安値になる「Acer Chromebook C720」は、低スペックノートWindows PCと同等の「Intel Cerelon CPU」を搭載し、199ドル(およそ2万円)という圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。同程度のWindows PCであれば3〜5万円ほどするため、いかに「Acer Chromebook C720」が安いかがわかるだろう。
2万円では低価格ノートPCはおろか、最近では中古スマートフォンも買えない。しかし、Chromebookなら、新品の軽いモバイルPCが手に入ってしまう。
低スペックでも軽快な動作な「Chrome OS」
そもそもChrome OSは、「無駄なアプリをインストールせず、基本的にインターネットサービスを使うこと」を前提にしているため、ノートPC側で処理をするシーンが少ない。重い処理は、すべてネットサービス側の高性能なサーバー側で処理してくれるというわけだ。
そのため、Chromebook自体が高スペックでなくても、Windowsなどの高性能パソコンに引けを取らないような快適な動作が出来る。
普通のノートPCと思うと痛い目にあう
まず、Windowsで使っていたほとんどのソフトウェアはChromebookでは使えない。Chomebookで使えるのはGoogleのChromeブラウザと、その拡張機能/アプリだけだ。Chrome拡張機能/アプリ は、日々便利なものが増えてきているが、Windowsと比べると「ほとんどない」と言っても良いくらいだ。
Chromebookで「インターネットブラウジング」以外を行いたいなら、それなりのパソコンスキルと知識が必要になることは留意しておきたい。
また、「多くの作業をインターネット上で行うことを前提」にしている以上、インターネット接続環境がなければ、Chromebookでは出来ないことが多い。写真や書類の印刷ですら、インターネットに接続していないと使えない。
Google依存度が極端にあがる
多くのデータをGoogleのサービスに一度アップロードする必要があり、アップロードしたデータの所有権の一部はGoogleに持たれる。
仮にGoogleアカウントを乗っ取られたり、Googleから一方的にアカウント停止されると、Googleアカウントが使えないだけでなく、Chromebookにログインすら出来なくなる。アカウント停止されると、Googleにアップロードした写真などのデータは、ほぼ永久に返ってこない。
このように、メリットも多いが見逃せないデメリットもあるChromebook。日本メーカーでは東芝がChromebookを発売しているため、2014年中に日本でも発売という噂がある。
しかし、メリット/デメリットをしっかり把握せず、WindowsパソコンやMacのような感覚で購入すると「無駄な買い物」になってしまう可能性も高い。しかし、価格や警戒な動作など強く惹かれる魅力があるのも事実だ。
一方で、「パソコンなんてネットとメールが出来ればOK」というユーザーも多いはずだ。アメリカでヒットしている理由はこうした「ライトユーザー」に圧倒的な支持を得ているためだ。
ライトユーザやスキルや知識のあるユーザーには魅力的なChromebook。事前に専門サイトやニュースサイトで事前にしっかり情報を得てから、「Chromebookというものを理解した」上で購入したいところだ。
編集協力:chromebooker