夏の室内温度を下げる効果も!シェードやすだれをうまく使おう

夏を快適に過ごすために、ここ数年、ひんやり寝具などアイデアアイテムが人気だ。冷房効果を向上させる扇風機も再注目を集めている。身体を冷やすことも重要だが、「住環境を暖めない」こともとても重要になる。

昼間の太陽熱が夜まで部屋を暖める

意外と気づかない点だが、昼間に夏の太陽の日差しを浴びた建物は、かなりの熱を持つ。

真夏になれば夜でも気温が25度以上になる「熱帯夜」が多いため、昼間建物や部屋に溜め込んだ熱はそのまま一晩通して熱を保持する。これが熱帯夜をさらに不快にする原因の一つだ。

5月や6月に30度を超える真夏日があっても、夜は窓を開けるだけでも涼しいのは、夕方頃から気温が下がって建物や部屋を「冷やしてくれる」からだ。

夜は温度調整が難しい

昼間は、オフィスや電車など冷房が効いている環境にいる方が多いだろう。そういったシーンでは、薄いカーディガンを羽織るなど、体温調整をしたり、冷えた飲み物を飲んだり、体温調整がしやすい。

しかし、夜はそもそも活動が少ない上に、寝る時間のが多いため、体温調整がしにくい。こうして熱帯夜に眠れなくなり、冷房に頼るようになるのだ。

さらに、冷房は室内を冷却する目的で作られているため、部屋自体を冷やすには相当長時間の冷却が必要だ。さらに、集合住宅であれば、上下左右の部屋の温度や厚い壁にこもった熱を冷ますのは難しい。

部屋を暖めない工夫で熱帯夜を少しでも快適に

このように、部屋にこもった熱は想像以上に厄介だ。暖まってからでは遅いので、昼間に熱を溜め込まない工夫をするのがベストだ。

古くから日本では「すだれ」で太陽熱を抑える工夫をしてきた。現代では、すだれだけでなくシェードや太陽光からの熱を遮断する「日よけ」も販売されている。

最新のアルミ蒸着層採用「日よけ」は、室内から外が見え外からは日光の反射により見えにくい構造を持ったものもある。こうしたものであれば、太陽熱を最大限遮断しつつ、すだれのように明るさも維持出来る。

植物の冷却効果をうまく利用した「グリーンカーテン」では、室内気温を最大5℃減少させるとのデータもあり、冷房で強制的に下げるよりも省エネで効果も高い。また、すだれであれば、霧吹きの水をかけるだけで自然の冷風器にもなってくれる。

どれも、窓一枚分で2〜5千円ほどで販売されているので、気軽に導入出来るのがうれしいところだ。

また、日中部屋にいないという方は、カーテンを遮光のものに交換し、朝、外出する際にカーテンを閉め切って外出するのも、日よけほどではないが効果が期待出来る。

いかがだろうか。

日よけだけで冷房と同じ効果を得ることは難しいが、冷房と組み合わせることで夏の住環境を快適に出来るだろう。冷却効果の高いグリーンカーテン(植物をカーテン状にする)も人気だが、手入れや導入が難しいが、日よけやシェードであれば手軽に導入出来る。

「日よけ」や「すだれ」はシーズン商品のため、夏本番になれば品切れも多く出てくる。夏本番がくる前に、揃えておくと良いだろう。

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